幸せと選択

 

2020.09.15

嵐、21歳。おめでとうございます。

今日まで途切れずに、誰も離れずに、歩んでくれてありがとう。

 

わたしはこの一年、幸せについて沢山考えてきた。幸せってなんだろう。おいしいご飯が食べられること?家族や友達と笑い合えること?学校の友達に聞いたら、虹を見つけたとき!って言ってた。幸せの定義は人それぞれだね。じゃあ、わたしの幸せって何だろう。嵐さんの幸せって何だろう。

嵐さんはアイドルを選んで幸せだったんだろうか。あまりにも大きすぎる期待にが重荷になったことはないんだろうか。

きっと、あったよね。昔だけじゃなくて、ここ何年かにもふと辛くなるときはあったと思う。アイドルって表向きはキラキラしてるけど、その裏には計り知れないほどの努力があって、わたし達はその努力がどのくらい報われたのかさえ分からない。でも嵐さんは辛いそぶりなんか一切見せずに、笑顔と勇気を届けてくれた。いつだって強くて優しいわたしのヒーロー。わたしはいつも幸せだった。嵐さんのファンでいられて幸せだった。

だから今度は、自分の幸せを掴んで欲しいと思う。いつも誰かの幸せを一番に考えて生きてきた嵐さんだから、これからは自分の幸せの為に生きて欲しい。五人にとっての幸せが何かはわからない。わたしと同じようにおいしいご飯が食べられることかもしれないし、家でゆっくり映画を見ることかもしれない。もしかしたらメンバーと仕事ができることかもしれないし、恋人とのんびりした時間を過ごすことなのかもしれないね。

時間を奪った、っていう言い方は適切じゃないのかもしれないけど、この20年、何をするにも良くも悪くも"嵐の"っていう言葉が付き纏っていたと思う。それを誇りだと言ってくれて嬉しかったけど、"嵐の"がつかなくなった人生でも、最上の幸せを掴んでいて欲しい。他の誰かと比べてじゃなくて、他の誰とも比べようと思わないくらいの幸せ。そんな風に優しい時間が流れていたらいいな。

 

もう一つ考えていたのは、運命について。わたしの好きな映画に、こんな台詞があります。

私たちは皆、自分で選んでここに来たの。偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今まで選んできた選択と、私が今までしてきた選択が私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。

わたしは、五人が嵐になったのは運命だと思ってた。自分が嵐と出会って二宮くんに恋をしたことも、全部運命の出逢いなんだって信じて疑わなかった。

でも違った、そうじゃない。五人は自分で選んで嵐になって、わたしも自分で選んで嵐を好きになってたんだね。

小学生のとき、お母さんが借りてきてくれたいろんなアーティストのアルバムの中で、嵐の曲を聞くことを選んだ。中学生のとき、毎週嵐の番組を見ることを選んだ。高校生のとき、辛いことがあると嵐の動画を見ることを選んだ。そうだよ。ファンクラブに入ることも、雑誌を買うことも、ラジオを聞くことも、全部自分で選んできた。偶然なんかじゃない、運命なんかでもない。

この二年は特にそう。沢山考えて選択をして、今がある。色んなことがあったけど、こうして嵐を、二宮くんを好きであることを選んだから、今の自分がいる。

 

 

20年と少し、ファンの為に生きてくれてありがとう。あまりにも優しいから、きっと甘えてたんだ。いつの間にか、愛を貰えるのが当たり前のようになってしまっていたね。感謝の気持ちを忘れたことはないけど、心のどこかでファンに尽くすのがアイドルだって思っていた自分もいたんだと思う。

気付いたのは期限が見えてから。でも嵐さんはやっぱり優しいから、二年間という時間を残してくれた。ありがとう、無駄じゃなかったよ、無駄にしなかった。精一杯、生きたよ。当たり前じゃないこの関係が終わってしまう前に、後悔しないように一生懸命しがみついてきたよ。

色々あったけど、心の整理もついた。二年間より長くても短くても、こんなスッキリした気持ちじゃなかったと思う。嵐さんにはここまでお見通しだったのかな。

 

本当は今でも、2021年から目を背けたくなるときもあります。でも、きっと乗り越えられると思う。いつまでも縋り付くだけの弱いわたしじゃ嫌だからね。嵐さんのおかげで強くなろうと思えたんだよ。

大丈夫。消えない。2020年が終わってしまっても、思い出も嵐さんも消えない。

 

この前Voyageで潤くんが言ってた。「無かったことになるのは、俺は悔しい」。うん、そうだね。わたしも悔しい。無かったことになんかさせない。絶対絶対させない。いつか色褪せてしまっても、記憶が曖昧になっても、ゼロにはならない。大人になって、今の熱量を忘れてしまって、嵐を好きだった頃を懐かしむ時がくるかもしれない。でも、それでも消えるわけじゃないから。

本当はずっとずっとこの気持ちを忘れたくないし少しも色褪せさせたくない。だけどきっと前に進まなきゃいけない時がくる。だからこそ今は、今だけは。まだ嵐と同じ速度で歩める時間を大事にしたい。

 

 

改めて。結成21周年おめでとう。

ニ年間の猶予はあっという間に過ぎ、気が付けばタイムリミットまであとニヶ月と少しになりました。

もう下は向かない。前を向いて、目に焼き付けて、進む。振り返りたくなっても、留まりたくなっても、進む。

 

今日も元気に、明日も楽しく生きるよ。

嵐さんと過ごせるかけがえのない一日が、大好きだからね。

 

 

 

 

追伸、今までずっと書けなかったファンレターを出そうと思います。大好きな人に、思いの丈を精一杯伝えたいと思います。

書き出しはそうだな。

拝啓、二宮和也

嵐の五人に出逢えたことがわたしの幸せです。